プジョーのプラグインハイブリッドでマイクロツーリズム 3008 HYBRID4で巡る東京

新しいクルマとのモータリングライフが始まるのは誰しも心が弾むもの。様々な場所に繰り出し、いろんな経験を共有したいと思う人も多いでしょう。ならば、まずは普段過ごしている街をじっくりと“旅”してみるのはいかがでしょうか。そんなマイクロツーリズムと呼ばれる新たな旅のスタイルを実践してみようと、プジョー初のプラグインハイブリッド(PHEV)4WDの「3008 GT HYBRID4」で東京を巡ってみました。

❶明治神宮

スタート地点は初詣客数で日本一を誇る明治神宮。早朝の清々しい空気のなかで新たな旅の安全を祈願するのはまた格別です。参道の途中ではブルゴーニュ地方から奉納されたワイン樽が並ぶ場所を発見。普段は見ることのない光景に出会い、早くも旅気分が盛り上がってきました。

❷渋谷

参拝を終えたあとは渋谷を散策します。日中は平日でも混雑するこの街も早朝の時間帯は人影もまばら。3008はヒップポイントが高めで前方の見晴らしがよく、車体サイズも比較的コンパクトなことから、込み入った路地でも取り回しは楽々。「i-Cockpit®」と呼ばれる運転席周りの造形のおかげで視線移動は少なく済み、8インチタッチスクリーンやトグルスイッチなどを直感的に操作できるのも嬉しいところです。

渋谷を離れ、青山から広尾方面につながる骨董通り沿いでは、朝8時からオープンしているカフェを見つけました。テラス席の目の前にはパーキングメーターが設置されていて、間近で愛車を眺めながらコーヒーとサンドイッチでひと息つけるのも良いですね。フレームレスとなったグリルや、ライオンの牙をモチーフとしたLEDデイタイムランニングライトでキリリと引き締まった新しい顔つきや、SUVらしい力強い造形のフォルムに改めて見惚れてしまいます。

❸神楽坂

小腹を満たしたあとは、“東京の小さなパリ”と呼ばれる神楽坂を目指すことに。時間帯によって進行方向が変わる神楽坂通りには本国でも知られるブーランジェリーが店を構え、裏路地には食通を唸らせるビストロやフレンチレストランが立ち並ぶなど、3008で探索するとまるでパリの小径に迷い込んだような気分になります。 

それにしても、ここに至るまでのルートには坂の多いこと。武蔵野台地を切り拓いて造られたという東京は、“谷”や“坂”といった地名が示すように起伏に富んだ街ですが、3008はそんな地形をものともしません。このクルマは1.6ℓ直列4気筒のガソリンターボエンジンに加え前後にモーターを1基ずつ搭載、それらを組み合わせて4輪を駆動するプラグインハイブリッド4WD車。エンジンだけでも200ps/300Nmという出力を得ており、前110ps/320Nm、後112ps/166Nmのモーターを加えればトータルで300ps/520Nm(フランス本社公表値)という高出力を発生します。駆動パターンを選択できるドライブモードセレクトは「エレクトリック」「ハイブリッド」「スポーツ」「4WD」モードを用意。バッテリー残量が十分な場合にデフォルトで選択される「エレクトリック」では、応答遅れのないモーター駆動のみのダイレクトな力強さを披露し、振動や騒音のない上質なコンフォートライドが堪能できます。また、セレクターで「ハイブリッド」を選べば状況に応じて車両側で最適な動力を使いわけてくれるのです。

❹銀座

さて、神楽坂を離れた先の秋葉原から南北に延びる中央通りは、近代交通の要所であるのをご存じでしょうか。約140年前の1882年には新橋から秋葉原の入口である万世橋を経由して浅草まで、馬車鉄道が開通したそうです。実はこの年はプジョーにとってのメモリアルイヤーでもあり、モビリティのルーツともいえる自転車の製造が始まりました。そんな歴史の共通点に想いを馳せながら南下すると、ネオ・ルネッサンス様式の和光ビルが堂々とした姿を現し、シャンゼリゼのようにマロニエの街路樹が並ぶ通りがあったりと、ヨーロッパを彷彿とさせる銀座の街並みにも3008はしっくりとはまります。

ここまで3008は「エレクトリック」や「ハイブリッド」モードで効率的に、力強く駆け抜けてくれました。その制御の緻密さには目を見張るばかりですが、3008のパフォーマンスはそれだけにとどまりません。ドライブモードセレクトの「スポーツ」を選べばエンジンが主役になると同時にステアリングやギアシフトも反応が高まってダイナミックな走りを楽しむこともできますし、「4WD」ではリアモーターが瞬時に加勢する4輪駆動として、路面状況に応じてしっかりとトラクションを確保してくれます。その際のエネルギーフローをメーター内に表示して、パワートレインの働き具合、つまりは3008の頼もしさを目で楽しむこともできるのです。ちなみにモーターのみでの走行距離は満充電で64km(WLTCモード認証値)で、出力3kWの200V普通充電器なら13.2kWhの駆動用バッテリーを5時間程度で満タンにできます。

❺レインボーブリッジ

お台場を経由し、首都高速を使って都心方面に向かうシーンでは、進化した運転支援システムを試すことができました。アクティブクルーズコントロール(ACC)をセットしての高速追従走行はスムーズそのもの。小径のステアリングホイールに手を添えていれば、レーンキープアシストやレーンポジショニングアシストが自然にステアリングを制御して車線内を保ってくれます。車線中央に無理やり戻そうとする違和感がないところが人間の感覚に合っている点も見逃せません。前方が混みはじめるとACCは車間距離を維持しながらブレーキをかけ、停止まで実行。再スタートも3秒以内であれば自動追従を再開してくれる優れもので、渋滞の多い首都高速のような道路では重宝します。

❻東京タワー

そんな最新機能の恩恵を受けつつ到着した最終目的地は、この街のシンボルである東京タワー。パリのエッフェル塔にも負けない凛とした姿で、60年超もの間さまざまに姿を変えてきた東京の街を見守ってきました。タワーのオープン当初にプジョーの日本導入が始まったことも知っているはずです。歴史を守り、新しい要素や様々な国の文化を受け入れながら成長してきた東京は多様性に富んでいるところが魅力でした。それは3008 GT HYBRID4にも同じことがいえます。普段は充電が可能なモーター駆動のEVとして環境に配慮しながら走りつつ、時にガソリンエンジンのダイナミズムと4WDの頼もしさも味わえる。表情豊かなそのキャラクターは、プジョーの新しいドライビングパフォーマンスを象徴するものといえるでしょう。そんな両者の懐の深さに改めて感じ入ったマイクロツーリズム、あなたの街でも試してみることをおすすめします。新たな発見があるかもしれませんよ。

text=Tsuneharu Kirihata
photo=Toshiki Kobayashi