NEW PEUGEOT 308 “常識を、美しく超えていく。”
クルマのプロが語る、
NEW PEUGEOT 308の魅力
話題沸騰のNEW 308がついに日本上陸
4月13日、東京ポートシティ竹芝ポートホールの会場は静かな、それでいて期待感に富む熱気に包まれていました。暗く照明が落とされた場内から一点、光の渦に包まれながら姿を現したのは、オリビン・グリーンとパール・ホワイトに彩られた2台のNEW 308。“常識を、美しく超えていく”をキャッチフレーズとした、ベスト・イン・クラスの呼び声高いNEW 308が華々しいデビューを飾ったのです。
NEW 308は多様性に富むEMP2プラットフォームをベースに、新世代プジョーのデザイン言語に則ったダイナミックなスタイリングを纏い、ユーザーが自らのライフスタイルにあわせて最適なパワートレインを選べる「POWER OF CHOICE」や、進化した「i-Cockpit」に最新版の先進運転支援機構やインフォテイメントシステム「i-Connect」を備えるなど、Cセグメントを牽引するモデルとして、大きな期待が寄せられています。そこで今回はデビューに際して行われたプレス発表会と試乗会に赴き、ファーストコンタクトを果たしたモータージャーナリストの皆さんに、NEW 308の印象を伺いました。
飛躍的に高まった静的質感と機能性
コミュニケーションカラーであるグリーンのライトを浴び、ボディの陰影をくっきりと浮かび上がらせたNEW 308を目の当たりにし、モータージャーナリスト/タレントの竹岡 圭さんはまず、ボディカラーに目を奪われたと語ってくださいました。
「このクラスのクルマって無難なカラーバリエーションが多いじゃないですか。そのなかで308のオリビン・グリーンは印象的ですね。多くの人に選ばれるカテゴリーにこういう色があるのは、街もカラフルになって良いのではないでしょうか。あとハッチバックなのにスタイリングが伸びやか。一瞬SW?って思ったくらいです(笑)。リアの造形も複雑にラインが絡み合って、でもデコラティブすぎない。すごく計算されているなって思いました。内装はさらに斬新で、立体感があって未来的。私はしっかりとしたポジションが取れるi-Cockpitが好きなんですけど、それが新型308にもしっかりと受け継がれているのが嬉しいですね」
自動車専門誌『モーターマガジン』を率いる千葉知充編集長は当初よりNEW 308に大きな期待を寄せられていたようでした。
「GTグレードに採用される新しいインフォテイメントシステム“i-Connect Advanced”のボイスコントロールが日本語対応になっているのは評価ポイントですよね。装備を充実させるだけでなく、しっかりとしたローカライズもこのセグメントの役割ですし、308はそれをちゃんと果たしています。また、お客さんがパワートレインを選べるPOWER OF CHOICEもトピックのひとつですが、そういった選択肢が用意されていることも刺激になります。電動化モデル(PHEV)のGT HYBRIDにも期待ですね。このセグメントがますます盛り上がっていいと思います。308への期待値は相当高かったんですが、その期待どおりというか、上回っている部分もあるな、というのが今日の印象です」
発表会では屋内でスポットライトを浴びていることもあって、その造形や特徴がより明確に感じられるとともに、価格や装備内容を含めた詳細が明かされたことで、NEW 308の真の姿が露わとなり、皆さんの期待値はさらに高まったようです。
軽やかさと力強さと
そんな大きなインパクトを与えた発表会の翌週は、箱根を舞台に開かれたメディア試乗会に足を運びました。霊峰・富士を望むその名もFUJIMI CAFEの試乗会場には1.2ℓPureTechガソリンターボのAllure(アリュール)グレードと、1.5ℓBlueHDiディーゼルターボのAllure(アリュール)およびGTグレードの合計6台の試乗車が用意されていました。閉じられた空間と陽光の下ではクルマの見え方も異なってくると、カーライフエッセイストの吉田由美さんは語ってくださいました。
「このボディカラー、すごくいいと思います。陽の光を受けて見るとより個性的で大人っぽいですね。走りも随分と上質で、ディーゼルはトルクがあって、特にスポーツモードだとグッと背中を押されるような力強さがあって頼もしいです。ガソリンは1.2ℓと排気量は小さいんですけど、とっても軽やか。しっかりと踏んでいくとスーッと加速が伸びていくので非力さは感じません。上り坂が楽しいですね。そんな加速時には気持ちいい音を聞かせてくれます。遮音がしっかりしているからボリューム自体は小さいんですけど、優しく聞き心地がいいサウンドも楽しめました」
タッチスクリーンやショートカット用「i-toggle」の操作性の高さや様々な素材を組み合わせながらモダンにまとめられた室内の仕立ての良さ、新しいエンブレムとグリルのマッチングの良さにも好印象を抱かれたようで「五感で新しさを感じられるのが、新型308のプジョーらしさでしょうか」とまとめていただきました。
そしてやはり気になるのは走りの専門家による評価。確かな運転技術と自動車技術への造詣が深い正統派モータージャーナリストの河村康彦さんに、NEW 308のダイナミック性能を伺いました。
「ボディが少し大きくなったこともあるんですけど、非常に立派になって、丁寧に作り込まれているな、というのが第一印象でした。プラットフォームはキャリーオーバーと言えますが、実際は細かく手が加えられているようで、骨格が非常にしっかりしているのが、走り出してすぐにわかりました。ファーストインプレッションの結論から言うと、私は1.2ℓガソリンターボの印象が良かったですね。絶対トルクはもちろんディーゼルのほうが強力なんですけど、ガソリンはその出方が秀逸で、8速ATとの組み合わせも最強だなと改めて思いました。実際にこの2車では70kgくらい重量差があるんですけど、とにかくガソリン搭載車は軽快。使いやすい物理スイッチが残されているのも好感が持てました。見ても乗っても触っても新しくなった感が強いです」
Cセグメントを盛り上げる新たな一台
NEW 308がカテゴライズされるCセグメント・ハッチバック市場は、日本車・輸入車を問わず、多くの実力派モデルがしのぎを削っています。その中でも新型308はこのクラスに求められる実用一辺倒に陥らず、特にデザインや質感の点で新たな風を吹き込んだと言えるのではないでしょうか。それは様々なモデルをチェックし続けてきた“目利き”の、知識と経験に基づいたコメントからもわかります。「全体的なクオリティの高さが一瞬にして感じとれる点でも308は主役級」(千葉さん)という言葉どおり、NEW 308は、“常識を、美しく超えた”Cセグメントの新しいイメージリーダーとして、街や人々の生活を彩ってくれるに違いありません。
text=BLEU
photo=Takayuki Kikuchi