Le Club PEUGEOT - Peugeot Official Web Magazine
Peugeot Technical Tips
Peugeot Technical Tipsでは、プジョーにまつわるテクニカル情報をお伝えします。
AT派の日米、MT派の欧州という図式は、いつまで?
アメリカと日本のドライバーがオートマチックトランスミッション(AT)を好むのに対し、ヨーロッパではマニュアルトランスミッション(MT)が伝統的に人気を集めており、AT車のシェアは高くありません。しかし、AT車は着実に普及を始めているのです。
クルマの中に君臨するか、クルマを支配するかの違い
今日においても、クルマを買おうと思っているヨーロッパのドライバーが、AT車という選択肢を思い浮かべることはありません。ヨーロッパでは相変わらずMT車が主流で、その割合は85%以上にも上ります。しかし、大西洋を隔てて反対側にあるアメリカでは10台中9台はAT車であり、その割合はほぼ半世紀の間、変わっていません。
こうした差異が生まれた背景には地域ごとの技術的な歴史のほか、“運転する”ということについての考え方の違いがあります。PSAグループのAT開発部のリーダーであるジャン-クロード・レノは、以下のようにその理由を分析します。
「オールズモビル*1が1939年という非常に早い時期に開発したハイドラマチック・ギアボックスが、この分野でのお手本的な存在となりました。アメリカではガソリンが安く、大排気量車が多いため、ATが非常にマッチしたのです。また、FRレイアウト主体で進化していった米国車のパッケージがAT車の普及に寄与したことも忘れてはならないでしょう」
そのアメリカとは対象的に、ヨーロッパでは小さなエンジンが主流でガソリンの価格も高かったため、各メーカーはMT技術の進歩に力を注ぎました。それが、大西洋を挟んだ両地域の差となって現れているのです。
クルマの中に君臨するか、クルマを支配するかの違い
さらに、ハイスペックパワーユニットとギアボックスプログラムのリーダーであるフェリペ・シュレティーンは、このように付け加えます。
「多くの文化的背景も考慮する必要があるでしょう。アメリカ人は、クルマの中で最大級の心地よさに身を任せることが大好きです。クラッチや変速ギアの操作をしようなんて、これっぽっちも考えないのです。一方、ヨーロッパのドライバーは反対に、クルマをコントロールすることが好きです。乗り物を直接操作することは、運転の楽しみのひとつと考えているのです」
ところで、数千マイル離れた日本では、また事情が異なります。日本市場でAT車の普及に一役買ったのは、交通事情でした。日本ではヨーロッパ同様に小型のエンジンを搭載するクルマが主流でガソリンも高価ですが、交通事情はヨーロッパと異なります。渋滞の激しい都市部においては、AT車が最も快適で便利であるという理由で、ここ数十年にわたって主流となっているのです。AT車が日本のドライバーにとっては事実上唯一の選択であるというのは、そのシェアが90%を超えているということからも明らかです。
このような事情から、ヨーロッパにおけるAT車の普及率は、アメリカ、日本、そしてオーストラリアや東南アジア、ペルシャ湾岸各国と差が出てしまっているのです。  >>次ページ
1    2    3 Next
Home
Peugeot Column
Peugeot Fan
Peugeot Technical Tips
PSAプジョーシトロエン
(English)
*1 オールズモビル
1897年創業の米国メーカーで、現在はGMグループ。
世界地域別AT車比率
クリックで拡大
Copyright © 2003-2008 PEUGEOT CITROËN JAPON CO., LTD. All rights reserved.
Page Top
ご意見・ご要望はこちら
メールニュースのご登録
PEUGEOT